●●●●●歴代理事長挨拶●●●●●
●3代理事長:4期:
  • 理事長のご挨拶
    第3代 日本看護医療学会理事長
    梶田悦子(かじたえつこ)
  • 平成20年(2008年)4月、三河内憲子前理事長の後任として引き継ぎ、日本看護医療学会第4期理事長に就任いたしました。会員の皆さまにひと言ご挨拶申し上げます。

    日本看護医療学会は、看護及び関連する学問分野を結集して相互の知識を体系化し、国民が安心して利用できる包括的ケアシステムの確立と健康増進に寄与することを目的として、平成11年(1999年)10月に設立されました。平成18年(2006年)には、学会員による専門領域を超えた有機的連携の推進を目指した「子どもと家族のケア」部会が設置され、平成20年(2008年)には、匿名会員のご寄付を基に本学会の趣旨を達成するために、看護、医療ならびに福祉に関連する諸分野の実践・教育に関する調査・研究を助成する研究助成金の制度を設けました。平成21年(2009年)には設立10周年を迎え、会員数は360人余で全国に広がっています。設立以来、本学会は、看護医療科学の研究拠点として、会員とともに歩んで参りました。この10年間の学会の具体的活動としてメインテーマをみますと、第1回(1999年):石黒彩子会長(名古屋大学)、「アレルギー看護からケアシステム構築へ」、第2回(2000年):西尾和子会長(藤田保健衛生大学)、「老年者を理解するシミュレーションゲームの実際と効果」、第3回(2001年):高橋照子会長(愛知医科大学)、「実践と教育の連携をめざしてー看護・看護教育の変遷と展望からー」、第4回(2002年):西垣克会長(静岡県立大学)、「知識創造経営におけるリーダーシップ」、第5回(2003年):山口桂子会長(愛知県立大学)、「社会貢献につながる看護学と看護学研究であるために」、第6回(2004年):櫻庭繁会長(京都大学)、「高度先進医療と看護の役割」、第7回(2005年):渡邉憲子会長(名古屋大学)、「看護におけるQOL評価の課題と今後の展望」、第8回(2006年)は、大津廣子会長(岐阜大学)「医療従事者の熟練形成にむけて-そのインセンティブをさぐる-」、第9回(2007年)は足立はるゑ会長(中部大学)、第10回(2008年)は、渡邉順子会長(聖隷クリストファー大学)「看護職の自律-専門職としての向上への道-」となっております。このように、看護の立場で変動する社会や医療情勢を踏まえ、多くの社会的見解を視野に入れた研究や実践について、関連する学問領域と多元的に交流すること、さらに、看護・医療・福祉・教育といった各分野の相互協力によって健康づくりを進め、その協力関係の中で看護・医療問題を考えていくという構想に積極的に取り組んできました。

    設立以来10年間で、学会の趣旨を達成するために、その具体化が現在進行しつつあります。急速に進む少子・高齢社会の中で、医療制度改革の取り組みがなされていますが、深刻化している課題の解決、看護医療の質の向上のためには、専門分野の開発と合わせて看護・保健・医療・福祉の連携が不可欠です。看護・医療をしてそのリーダーシップを発揮させるともに、更なる発展を実現し、その成果の社会への積極的な還元を実現しようというもので、大きな知的資産を蓄積してきました。

     また、本学会学術誌は学会設立から年2回の発刊が継続されています。皆さまのお力で年々投稿論文数も増え、嬉しい悲鳴をあげております。当初の方針を踏まえて、総説には、看護・医療に関する広い知見と関連分野の連携を深めるために医学・福祉・社会・栄養学などの専門家にご執筆をお願いし、また論文は、研究初心者を含めた多くの人に発表の場を提供して、会員の皆さまのより一層の研究活動に期待するものです。